八木外科クリニック

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胆石関連手術

外科手術で、最も早く腹腔鏡下手術が導入された分野です。日本では1990年頃から開始されました。現在では全国各地で胆石手術の8-9割が腹腔鏡で行われています。胆嚢の炎症が強くない時は全く安全に行える手術です。しかし、何度も繰り返す胆石の発作を放置していると、高度の胆嚢炎を併発し、腹腔鏡の手術が困難となります。早い時期の手術をおすすめします。この手術は1206mmの4カ所の傷で胆嚢を剥離して、切除、取り出す手術です。ただし、胆石が大きいときは臍の下にできる傷を胆石の大きさ分に広げて取り出します。抜糸しない方法で傷を閉じますので、術後4日程度で退院できます。
   胆石手術の中でも総胆管(肝臓からの胆汁の通り道)結石の場合は、手術方法がやや煩雑となります。多くの施設はまず内視鏡的に総胆管の出口を切って(内視鏡的乳頭切開)、石を出してから腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。しかし、胆汁の出口の働きが失われるための合併症(胆管炎、膵炎など)が問題となっています。そこで、腹腔鏡手術で同時に総胆管結石を取り除く手術も開発されました。私は個人的にこの総胆管結石の手術を独自に1993年から開始し、現在までにおよそ100例以上の経験があります。#1)
   胆嚢をとっても大丈夫かと心配の方がたくさんいますので説明しますが、まず胆汁のことを理解していただきます。胆汁は肝臓で作られ、胆管を通って十二指腸に排出されます。胆汁は腸の中で食べ物の周囲を被って脂肪を吸収する助けをします。食物が胃の出口を通ると、胆嚢は収縮反射を起こして、たくさんの胆汁を十二指腸に出します。胆嚢をとると胆汁の貯蔵庫がなくなります。一日あたりの肝臓での胆汁の生産量、十二指腸への排出量はかわりません。しかし胆管はそのままですから、食事による胆汁流出の日内変化がなくなり、時間あたり一定の量が排出されることになります。また胆石による胆嚢の炎症のために、胆嚢自体の収縮する機能が劣っているため、さらに問題は起きないことになります。ただし、あまりにたくさんの脂肪分を摂取すると、吸収不良から下痢となります。下痢となることを理解しておれば、中華料理などをたくさん食べてもかまいません。

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